アーユルヴェ―ダ では一人ひとり異なる人間として見ていることから、同じ症状でも治療法が同じとは限りません。ある人には効く方法でも、他の人にも効くとは限らないからです。食生活を大きく変える前に、生まれつきの気質、現在の健康状態や消化状態、季節や感情の状態を考慮する必要があります。

ジュースクレンズを食事に取り入れることは食生活の大きな変化です。30日間ジュースを使った断食で体の浄化をするつもりでも、毎日の食事にジュースを取り入れるだけのつもりでも、いくつかの点を考慮する必要があります。ジュースクレンズを取り入れることによる利点はあちこちで説明され書かれていて、巷でもかなり流行っています。

効果としては、まず ジュースクレンズを行う と消化にあまりエネルギーを使わないので元気になる、ということが挙げられます。また、浄化作用があるため、体を洗浄し、軽くする効果があります。そして、冷たい飲み物なので飲むと体が冷えるという効果もあります。

ただし、上に挙げた効果はあなたの体が必要としているものとは限りません。
あなたが、いつも頭がすっきりしなくて鼻炎がちであれば、ジュースクレンズを行うとすっきりするでしょう。けれども、あなたの体が必要としているものが温かいものだったりしっかりと地に足を付けるための食べ物だったりする場合には、ジュースクレンズを行うことに慎重になる必要があります。

あなたの体質、ドーシャに合うジュースクレンズ法を見てみましょう!

ヴァーヴァータ・ドーシャ

ヴァータ・ドーシャの人は消化器が弱いため生ジュースを飲むとガスがたまって疲れやすくなるので、ジュースクレンズをお勧めしません。ヴァータ体質の人、またはここのところ消化器系の問題がある人は、まずは規則正しい時間に軽い食事を摂ることから始めましょう。

ヴァータ体質の人は比較的脂肪が少なく、身のこなしが軽く、活気に満ちていますが、一旦調子を崩すと、情緒不安定になり、心配性になりやすい面があります。ヴァータ体質の人に最適なジュースは、血糖値が急激に下がるのを防ぐ野菜や果物が入ったジュースです。ビーツ、ニンジン、サツマイモ、フェンネル、キュウリなどがお勧めです。逆にキャベツ、セロリ、ケールなどの重い葉物は、ガスがたまりやすいこともあってお勧めしません(一般的にヴァータ体質の消化器系は敏感です)。

グリーンジュースの「乾いた感じ」を緩和するためにシナモン、しょうが、ターメリック、レモンなどで香り付けをしてもいいでしょう。ヴァータ・ドーシャに傾いている体質の人は、髪、肌、爪が乾燥しており、夜寝付きにくく便秘がちの人が多くいます。

ヴァータ・ドーシャの人には暖かい季節に一日1食だけジュースにし、他の2食は普通の食事を摂る方法をお勧めします。秋は常に動き回っており、エネルギーの特徴が似ているためにヴァータ・ドーシャの季節とされています。

アーユルヴェ―ダによるヴァータ・ドーシャ向けジュース

材料

  • ほうれん草 ひとつかみ分
  • スイスチャード(不断草) 4枝
  • きゅうり 1-2本 (種を取る)
  • 皮付きのままのレモンをくし切りにしたもの一切れ
  • しょうが 約1.2㎝
  • リンゴ又は洋ナシ 1-2個
  • シナモン ひとつまみ

このグリーンジュースには、ジュースにしなければヴァータ体質の人には吸収しにくい解毒作用のあるクロロフィルや抗酸化物質体が入っており、さらに体が温まる材料がたくさん入っています。さらに体にやさしくするためにジュースに暖かい水を足してもよいでしょう。空気が冷たく乾燥してくる季節には特におすすめの方法です。(秋など)

ピッタ・ドーシャ

ピッタ体質の人は代謝がとても強いため、まったく何も食べない断食には耐えられません。体を冷やし、血液をきれいにする野菜を使ったジュースクレンズによるプチ断食であればピッタ体質にも適しています。

炎症、汗、怒り、胸焼け、柔らかい便、息がにおうなどの症状がある人は体質がピッタ・ドーシャに傾いているといえます。

熱く、激しく、目的のはっきりしたピッタのアグニ、つまり消化の火(アーユルヴェ―ダではこの火が食べ物を消化するとしています)はとても強力です。規則正しい感覚で食事をしないととても怒りっぽくなります。ピッタ体質の人におすすめのジュースクレンズは、朝食にキノアかチアの入ったプディングを食べ、午前10時と午後2時の間に2回体を冷やすジュースを飲み、夕食にはブロッコリーかズッキーニの入ったスープを飲む方法です。

体を冷やすジュースとは、キュウリ、アスパラ、ブロッコリーなどの炎症を鎮める野菜を入れたもので、消化の火が最も強い日中にこれを飲みます。このジュースにコリアンダーの種、コリアンダーの葉、カルダモンといったスパイスやハーブを足して風味をつけてもよいでしょう。

ピッタ気質の人はジュース自体に体を冷やす効果があるので、ジュースを取り入れると体の調子がよくなります。けれども、ジュースは代謝と消化が早く効率的に行われるため、ほどほどに取り入れてください。液体のみの食事では、空腹感を感じるためすぐに怒りっぽくなります。たくさん食べる食事を1食にし、あとはジュースを2食取り入れる方法でしたら、楽に行えるでしょう。このドーシャの人は夏に最も活動的になります。

アーユルヴェ―ダによるピッタ・ドーシャ向けジュース

材料

  • 中サイズのきゅうり 1本
  • キウイ 小1個
  • いちご 5粒
  • マンゴー 小1個 (皮をむく)
  • 切ったパイナップル 250cc
  • ココナッツウォーターまたは水 125cc
  • 亜麻仁油 小さじ1

ピッタ・ドーシャの人は強力な食欲が特徴で、重く辛い食事をするとバランスが悪くなり、逆に甘く軽い食事をするとバランスが取れるようになります。ピッタは火と熱にも関わりがあるため、ビタミンが豊富なジュースを飲むと活動しすぎるピッタを冷やす働きをします。亜麻仁油はオメガ3を含んでおり、同じくオメガ3を含んでいるけれど摂取するとピッタが強くなりすぎるオリーブオイル、ごま油、キャノーラ油などの代わりとして優れています。

カパ・ドーシャ

カパ体質の人が断食やジュースクレンズに最も適しています。カパ体質の人は、一食抜いても「丸一日何も食べない」といった状態でも平気です。カパ体質の人は、ジュースクレンズを行うとエネルギーが満ちてきます。

カパ・ドーシャに近い気質の人は、むくみ、鼻炎、風邪をひきやすい、感動しにくい、頭がぼんやりした感じ、肌や髪が脂っぽい、何時間寝ても朝起きるのがつらい、という症状があるでしょう。

2-5日間ジュースクレンズを行えば、すぐ体に良い効果を感じられるでしょう。カパ・ドーシャは、このドーシャのエネルギーがうちに向くもので、生まれつき地についたエネルギーを持つため、早春と冬に強く関連づけられています。

生来やさしく甘い性格であるカパ体質の人は、同じく甘い食べ物に惹かれますが、苦味、渋味、辛味のものを食べたほうが感覚のバランスがとれます。きゅうり、セロリ、ケール、ブロッコリー、コリアンダーの葉を混ぜたものや、ヒマワリの種から作ったもやしや緑豆もやしなどが体質に合います。

シナモン、しょうが、カイエンペッパーなどのスパイスで風味を付けましょう。パイナップル、洋ナシ、マンゴーなどは避けてください。

アーユルヴェ―ダによるカパ・ドーシャ向けジュース

材料

  • ミントの葉 5枚
  • 浄水した水 120cc
  • ライムジュース 60cc
  • グレープフルーツジュース 1/2個分
  • カムカム・パウダー 小さじ1
  • 塩 ひとつまみ
  • カイエンペッパー 一振り
  • カルダモン ひとふり

*ジュースが苦すぎる場合は、アガベネクターを小さじ1杯いれましょう。

アーユルヴェ―ダ専門家はカパ体質に、甘すぎるジュースよりも少し苦いか渋い味の野菜と果物のジュースを大量に飲むことを勧めています。このジュースは軽いので、カパ体質が飲むと、無気力感や重い感じ、疲労感や油っぽものを食べたくなる生来の傾向を抑えてバランスが取れます。このレシピで使用しているカムカム・パウダーはビタミンCを大量に含んでおり、甘みを摂りすぎることなく体を元気にしてくれます。


Edited By Rachelle Chandraan
引用元:
http://www.curejoy.com/content/juicing-according-body-type/